EC-CUBE(2.4.4)をさくらインターネットにインストールする


前やりましたが 手順を残していなかったので
再度確認のため EC-CUBE(2.4.4)をさくらインターネットにインストールする手順をメモします

EC-CUBE(2.11.0)もやる予定です

インストール手順

EC-CUBE(2.4.4)をダウンロード
ファイルを解凍
サーバにアップロード
EC-CUBEのインストール

手順の詳細


EC-CUBE(2.4.4)をダウンロード
eccube_01

ファイルを解凍すると
eccube-2.4.4という名前のフォルダの中に
data,docs.html.testの4つのフォルダが入ってます

とりあえずeccube-2.4.4フォルダをそのまま
さくらインターネットサーバにアップロードしました

使用したftpクライントツールはFileZilla Clientです

※一度zipファイルを解凍してから サーバにアップロードするとファイル数が多い場合かなりの時間がかかるので
SSHクライアントツール(今回はPoderosa)を使うと数秒で終わります

さくらインターネットの場合 ルートディレクトリはwww直下なので
wwwの中にファイルをアップロードします

今回
http://ドメイン名/eccube2.4.4/
がトップページになるようにしたいと思います

※単純にダウンロードしたEC-CUBEのファイル(ファイル名をeccube2.4.4に変更)をサーバにアップロードすると
http://ドメイン名/eccube2.4.4/html/となってしまいます

eccube_02

なので html内のすべてのファイルをeccube2.4.4のすぐ下に移動します
eccube_03

SSHクライアントの操作でできると思うんですが よくわからなかったので
FileZilla Clientでhtmlの中のファイルを全て選択し ドラッグして1つ上の階層に移動しました

http://ドメイン名/eccube2.4.4/にアクセスしてみます
eccube_034png

エラーが表示されますが
これはさくらインターネットの場合に限るようです
※原因はさくらインターネットの場合 phpの設定が記述されているとエラーになるそうです

対処方法はhtmlフォルダ内(今はeccube2.4.4直下)の.htaccessを書き換えるか削除するだけです
※モバイルサイトも利用するときはhtml/mobile/.htaccessも対処しておきましょう


#基本はphp_ini.incで設定するが、ini_setで反映されないものはここで設定する
php_value mbstring.language Japanese
php_value output_handler mb_output_handler
php_flag mbstring.encoding_translation 1
php_flag magic_quotes_gpc 0
#php_flag session.use_cookies 0
#php_flag session.use_trans_sid 1

# INI_ALL なのにもかかわらず, ini_set で指定しても反映されない環境がある...
php_value mbstring.internal_encoding UTF-8

# デフォルトテンプレートの状態で 2M近くになるため
php_value upload_max_filesize 5M

と書いてあるので すべての行の始めに#をつけてコメントアウトします


#基本はphp_ini.incで設定するが、ini_setで反映されないものはここで設定する
#php_value mbstring.language Japanese
#php_value output_handler mb_output_handler
#php_flag mbstring.encoding_translation 1
#php_flag magic_quotes_gpc 0
#php_flag session.use_cookies 0
#php_flag session.use_trans_sid 1

# INI_ALL なのにもかかわらず, ini_set で指定しても反映されない環境がある...
#php_value mbstring.internal_encoding UTF-8

# デフォルトテンプレートの状態で 2M近くになるため
#php_value upload_max_filesize 5M

とする

もしくは .htaccessの名前を変える(僕はよく_(アンダースコア)をファイル名の先頭に追加して対応します)

あらためてhttp://ドメイン名/eccube2.4.4/にアクセス
eccube_04

またエラーが…

これは htmlフォルダを1つ上の階層に移動したのが原因です
対処方法は html内にあった「define.php」の4行目と7行目を書き換えれば大丈夫です


<?php
/** HTMLディレクトリからのDATAディレクトリの相対パス */
define("HTML2DATA_DIR", "/../data/");

/** DATA ディレクトリから HTML ディレクトリの相対パス */
define("DATA_DIR2HTML", "/../html/");

/*
 * Local variables:
 * coding: utf-8
 * tab-width: 4
 * c-basic-offset: 4
 * c-hanging-comment-ender-p: nil
 * End:
 */
?>


<?php
/** HTMLディレクトリからのDATAディレクトリの相対パス */
define("HTML2DATA_DIR", "/data/");

/** DATA ディレクトリから HTML ディレクトリの相対パス */
define("DATA_DIR2HTML", "/../");

/*
 * Local variables:
 * coding: utf-8
 * tab-width: 4
 * c-basic-offset: 4
 * c-hanging-comment-ender-p: nil
 * End:
 */
?>

再度http://ドメイン名/eccube2.4.4/にアクセスすると
自動的に/eccube2.4.4/install/index.phpにリダイレクト
eccube_05
待ってました ようやく出ました インストール画面!!

「次へ進む」をクリック

EC-CUBEのインストール手順

アクセス権限のチェック
ec-cube_011

「次へ進む」をクリック
必要なファイルのコピー
ec-cube_021

「次へ進む」をクリック
「ECサイトの設定」と「WEBサーバの設定」
ec-cube_031

ECサイトの設定

[店名] サイト名が決まっていたらここに入力(あとで変更できます)
[管理者:メールアドレス] 購入者からのメールが届くので 確実に利用出来るアドレスを設定してください
[管理者:ログインID] EC-CUBEの管理画面にログインするときに使用します(必ずメモを残してください)
[管理者:パスワード] EC–CUBEの管理画面にログインするときに使用します(必ずメモを残してください)

WEBサーバの設定

[HTMLパス] サーバ上のEC-CUBEのパスです
[URL(通常)] WebサイトのURL
[URL(セキュア)]
[共通ドメイン] なんでしょうか?

各項目入力できたら「次へ進む」をクリック

データベースの設定
ec-cube_04

データベースは「MySQL」と「PostgreSQL」の2つから選べますが
さくらインターネットのスタンダードプランの場合 PostgreSQLが利用できないので
MySQLを選択します
ec-cube_05

さくらインターネットの場合 さくらインターネットのコントロールパネルの「アプリケーションの設定 > データベースの設定」を確認して下さい
[DB] データベース サーバ
[ポート] 空白のまま
[DB名] データベース名
[DBユーザ] データベース ユーザ名
[DBパスワード] データベース 接続パスワード

各項目入力できたら「次へ進む」をクリック

データベースの初期化
ec-cube_06

EC-CUBEを初めてインストールするときは そのまま「次へ進む」をクリック
すでにインストールしてある場合は
「データベースの初期化処理を行わない」にチェックを入れると データベースはそのままでインストールできます
※以前のデータベースは利用しないときは チェックを入れずに「次へ進む」をクリックしてください

今回は 2回目のインストールで データベースの初期化を選択した流れです
データベースの初期化
ec-cube_07

「既存データをすべて削除する」をクリックすると 今までのデータベースのデータが削除されるようです
「データベースの初期化処理を行わない」にチェックをして「次へ進む」をクリックしました

ec-cube_08

これでEC-CUBEのインストールが完了しました

「管理画面」をクリックすると EC-CUBEのログイン画面へ移動します
ec-cube_09

「/install/index.phpは、インストール完了後にファイルを削除してください。」と表示されています
このファイルはEC-CUBEのインストールが完了したら必要ないので 必ず削除しましょう
※第三者に「/install/index.php」から再インストールされる危険性があります

ECサイトの設定で登録した「管理者ID」と「管理者パスワード」を入力して管理画面にログインしてみましょう

ec-cube_15

この画面からいろんな設定ができます

文字化けの問題が発生

さくらインターネットのデータベースの場合 EC-CUBEをインストールすると
文字化けが起こります

この文字化けの問題を解決するのは簡単です
「/data/class/SC_DbConn.php」を編集します
ec-cube_11

66行目あたりに「//MySQL文字化け対策(MySQLで文字化けする場合は以下のコメントアウトをはずして動作確認してみてください。)」と書いてあります
ec-cube_12

66,67,68行目のコメントアウト「//」を外します
ec-cube_13

Webサイトを確認すると文字化けが直っています
ec-cube_14

管理画面のログインIDとパスワードを忘れてしまった

ログインIDとパスワードはデータベースに記録されます

以降の作業は データベースの操作に慣れていない方は控えてくださいね(自己責任でお願いいたします)

さくらインターネットの場合 「https://secure.sakura.ad.jp/rscontrol/rs/db」から
「管理ツール ログイン」をクリックし 「phpMyAdmin」にログインします

ec-cube_05

左サイドバーから データベースを選択

ec-cube_16

「dtb_member」を選択

ec-cube_17

[name]:管理者
[login_id]:設定した文字列
[password]:設定した文字列の暗号化された文字列

が記録されています

[login_id]がログインIDですので すぐに確認できますが
[password]は暗号化されているので このままでは結局わかりません

そこで以下の手順でパスワードを再設定します

  1. sha1エンコードツールを利用して 仮のパスワードを暗号化
  2. 暗号化した文字列を 「dtb_member」の管理者の[password]に上書き保存
  3. EC-CUBEのログイン画面で「ログインID」と「仮のパスワード」を入力
  4. EC-CUBEの管理画面「システム設定 > メンバー管理」から 管理者の設定を編集
  5. 新しいパスワードを設定し「この内容で登録する」をクリックする

これで新しくパスワードを設定することができます
※「仮のパスワード」をそのまま使う場合は4,5の工程は省略できます

参考ページ

LHAS WEBWORKS
RAKUS
管理画面のログインパスワードを忘れてしまいました